随想 明日を担う公衆衛生
保健婦の全戸訪問を提唱
熊谷 太一
1
1北海道旭川保健所
pp.421
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203297
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保健所の仕事は,管内住民の健康の確保と増進とを図り,生活向上に寄与することにつきる。この概念から,筆者は,管内全域の保健婦の全戸訪問を提唱するものである。
全戸訪問ということは,文字通り保健婦が1戸1戸訪問して,規定された項目について観察と調査をかねてその事実を記載する。地域住民の健康管理の台帳を作成することである。この台帳によって自治体や地区が,衛生行政のすすめ方を考察できると思う。(調査用紙略―採点法をとったのは,その総点によって保健・文化・生活指導のいずれをすべきかが一目でわかるような仕組みとしたため)全戸訪問については,いろいろの問題点があろう。すなわち,
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