研究
地域看護教育方法に関する研究(1)—地域社会の生活集団に活動の基盤をおいた看護活動について
平山 朝子
1
,
山岸 春江
1
,
片平 敬子
1
,
岡田 茂子
1
,
金子 仁子
1
,
北山 三津子
1
1千葉大学看護学部地域看護学講座
pp.946-954
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206756
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要約
昭和53年から5か年にわたり,一定地区の全戸訪問という形での地区実習を試み,地域における人間生活とそれに即した看護活動のあり方を伝える地域看護教育の要件を検討し,実習指導の手引を作成した。
(1)全戸訪問を地区活動の出発点となるようなモデル的活動として展開することによって,この時期の学生に最も大切な人間生活の具体的な理解を効率的に助け,予防活動において看護専門職の果たすべき役割を伝える有効な学習の場をつくることができる。
(2)本教育の要件としては,地区住民の協力,地区担当の保健婦の教育への参加が不可欠となる。また,基本的要件としては,多様な現地の条件の中で教育の場を構成しなければならないので,教育担当者の目的意識がとくに重要となる。
稿を終えるにあたり,千葉市衛生部保健指導課(課長・岩渕敏子)の保健婦の皆様に,終始助言と協力をいただいたことを報告し,深謝する。
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