連載 保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉へ・14
〈活動見通し〉に向けた問題共有のための〈対話〉の意義—自律、対話、共感の—体化について
衛藤 幹子
1
,
丸地 信弘
2
1伊藤病院
2東京大学医学部保健学科
pp.765-774
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206892
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はじめに
1983年2月に始まった今回のシリーズは,場的視点による保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉をテーマにしています1)。そのうち,これまでの連載で述べたことは,主に活動見直しにかかわる内容でした2〜13)。すなわち,自分の関係する活動を<活動のあるべき像>に照らして見直し,その問題点をとらえる上で基本となるものの見方を説明してきました。
しかしながら,そろそろ読者の皆さんから「活動見直しはだいたいわかった。しかし,現場では見直し結果を実践活動にどう生かすのか,見通しや改善の話に深い関心がある。そのことはいったいどうなっているのだろう」という声が聞こえてきそうです。活動の問題をとらえたり,活動のあるべき姿を確認したりすることは,現場の実践家にとっては自己をみがき,建設的な活動をすることに帰着するのですから,活動見直しに続く見通しや改善が語られなければ満足できないでしょう。
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