連載 保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉へ・27【最終回】
事例と対話するトータルーケア
西村 かおる
1
,
花岡 真佐子
2
,
丸地 信弘
3
,
衛藤 幹子
4
,
松田 正己
3
,
渡辺 ひろみ
5
,
中川 ロイ
6
1東京衛生病院
2慶大医学部付属厚生女子学院
3東大医学部保健学科
4伊藤病院
5東京都中央区中央保健所
6東大工学部船舶工学科
pp.1067-1076
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207101
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はじめに
3年間にわたって連載された本シリーズも,いよいよ今回で終了することになった。そこで今回は,現場の人々にとって身近である事例検討や研修会に,どのように取り組めば大きな学びを得ることができ,しかもその学びを生かした活動実践にすることができるかを述べたい。
それには前号の"主体的な発想による総合保健論—学問・実践・生活の一体化—"で述べたようにCORE的発想をもつことが重要である。しかし,ここでは難しい言葉ではなく,実際に私たちPHC研究会メンバーがCORE的発想に至るまでの苦しみのプロセスをお話ししよう。それによって,CORE的発想とは具体的にどのようなことか,またその発想をもつにはどうすればよいか,そしてその考えをもつとどうなるのかを理解していただけると思う。
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