報告
保健婦学生の臨地実習における実習指導者の役割と課題—昭和57年度保健婦再教育講習会のワークショップから
宮地 文子
1
,
村山 正子
2
,
黒沢 邦子
3
,
丸山 月江
4
,
梅林 奎子
5
1埼玉県立衛生短期大学専攻科地域看護学専攻
2東京都衛生局看護課
3神奈川県相模原保健所大野支所
4東京都立新宿看護専門学校
5東京都立公衆衛生看護専門学校保健学科
pp.775-783
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206893
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
保健婦教育の向上にとって,優れた実習指導の追求が重要な課題になっている。看護教育の分野で,実習指導をテーマにした文献を探すと枚挙にいとまがないが,その大部分は看護婦養成における病院実習や学内実習に関するものである。地域看護実習の文献も,看護婦養成に関しては毎年いくつかの報告がある。その中で最近注目すべきものに,1980年第39回日本公衆衛生学会における"公衆衛生教育に関する自由集会資料"1)や1983年の"看護教育"3月号の特集2)がある。
ところで,保健婦教育の実習指導に関する文献は,新カリ移行時に僅なものがあるほかには最近まで少なかった3〜14)。特に,実習指導を引き受ける保健婦の立場から取り上げているものはきわめて少ない。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.