特集 現代の保健婦が見失ったもの
北海道開拓保健婦の足跡に学ぶ
取りもどしたい豊かな人間性と人間愛
春日 興子
1
1稚内保健所
pp.899-903
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206600
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当時もあまり知られていなかった
昭和40年11月,保健婦科卒業を間近にひかえた頃(当時8か月養成だった),求人の説明に来た人達の中で,「開拓保健婦になって開拓地に行きませんか,給料の12%の手当がつきます。」「現在2名募集しています。」と話されたのが印象として残っている。
その後この12%=開拓保健婦というイメージは長い間私共が忘れずにいたものである。開拓保健婦が努力して獲得した12%の調整給を,保健所保健婦は既得権として,全員につけてもらおうと交渉を重ねた結果,月額手当として現在7,600円支給されているが,この経緯も今は忘れられかけており,後輩の中には知らない人もいるのではないだろうか。
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