特集 現代の保健婦が見失ったもの
北海道開拓保健婦の足跡に学ぶ
住民と共に生活する私でありたい
田辺 範子
1
1北海道空知郡中富良野町役場
pp.904-906
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206601
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活動の原点に触れる思いです
《開拓保健婦》という耳馴れないが懐しい響きのある呼び名。北海道に生まれ,しかもその北海道で現在保健婦として働いているのに,《開拓保健婦》の歩んできた歴史について何も知らず,振り返って学ぼうともしていなかった自分を,今はじめて反省しながら特集号についての感想を綴ってみたいと思います。
昭和22年に設置された開拓保健婦は昭和45年までの長い間,北海道開拓者の健康を守るというより命を守るための闘いの中に自らを投げ入れ,住民と共に生きる,文字通り草の根を分ける開拓者の姿そのものを感じさせてくれました。
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