日本の助産婦さんは世界一・11
豊かな人間性プラス最高の技術
二木 シヅヱ
pp.22-25
発行日 1964年1月1日
Published Date 1964/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202674
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一つの生命から新しい生命が生まれてくる.「オギャーオギャー」真っ赤な生まれたての,人間の印象から少し離れたこの赤ん坊は,その母親に希望をあたえ,家族に喜びの波紋をおとし,その希望と喜びにめぐりあう助産婦さんは,妊娠分娩をとおして果たした大きい職責の前に,彼女の得た心の安らぎは,おそらくこの職につく者でなければ味わえぬ悦楽の境地である.
終戦後,助産婦教育は,看護婦教育の変革とともに教育内容は充実され,大先輩,先輩のもつ優秀な助産婦技術を,ひきつづき学ぶと同時に,一定の教科課程の中で専門職業人としての高い知識と合わせて,日本一の助産婦さんの卵が,あちこちに生まれた.
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