連載 医療と社会 ブックガイド・29
最首悟の本
立岩 真也
1
1立命館大学大学院
pp.548-549
発行日 2003年7月25日
Published Date 2003/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903449
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最首悟という人がいる.1936年生,大学院で生物学を専攻,1960年代末に全共闘運動に参加,1967年から94まで27年間東京大学教養学部の助手をしていたが,そこをやめて恵泉女学園大学教授.また予備校の医学系進学希望者のための小論文の講師もしてきた.星子(せいこ)さんという娘さんがいて,彼女はダウン症の人である.それから横浜で「カプカプ」という共同作業所の運営にも関わっている.東京に彼を囲む「最首塾」という会があって(ホームページもある),私も一度呼んでいただいたことがある.
そして文章を書いている.すぐ紹介する2冊を除くと単著は3冊,うち2冊はいまは買えない.図書館等を探してみられるとよい.またいつものように私のHPにすこし引用等がある.他にも彼の文章が収録されている本はかなり出ている.それをオンラインの本屋で探すには,アマゾン等で検索するよりbk1のキーワード検索の方がたくさん見つかる.「最首悟」を入力すると11件ある.bk1は執筆者が複数いる多くの本について各章の題と筆者名をデータベースに載せているからだ.
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