勤務医コラム・33
百人一首への誘い
中島 公洋
1
1慈仁会酒井病院外科
pp.183
発行日 2012年2月20日
Published Date 2012/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103941
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- 文献概要
私だけであろうか? 外科の勤務医などというものは毎日毎日馬車馬のように働いて,金もなければ暇もなく,趣味もなければ文化の香りにも程遠く,時間だけが経過して,気付けば五十の坂を越え,取り柄はと言えば「好き嫌いなく,出されたものを残さず食べること」くらい(笑).
最近,さすがに「こんなことではイカン」と思うようになった.いつでもどこでも独りでできて,道具が不要でお金もかからない文化的な趣味はないものか? と思っていたら,高校生の娘が学校からもらってきたまま使いもせず放ってあった一冊の本「原色小倉百人一首―古典短歌の精髄をカラーで再現」(文英堂,1997年)が目に止まった.
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