連載 プライマリー-ヘルス-ケアの日本的展開をさぐる・5
保健活動における協調と統合
丸地 信弘
1
,
松田 正己
1
,
谷中 輝雄
2
,
中島 紀恵子
3
1東京大学医学部保健学科
2やどかりの里
3千葉大学看護学部
pp.278-287
発行日 1981年4月10日
Published Date 1981/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206363
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はじめに
プライマリー-ヘルス-ケアといった時,二つの意味がある。一つはWHO/UNICEFのいうPHC概念を理念的に指すことであり,今一つはPHC的発想を生かした実際の保健活動を指すことである。
今回のシリーズでは,保健活動を見直す新しい視点1)の提言とその活動展開の考え方を示すことに重点を置いており,すでに,PHCの4原則のうち,第1原則のニード指向性のある保健活動2)第2原則の住民の主体的参加3),第3原則の有限の資源の有効・効率的活用4)を述べたので,今回は第4原則の保健活動における協調と統合を述べたい。
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