調査報告
高砂市における妊婦の生活実態調査
渡辺 麻香
1
,
石塚 幸子
1
,
石田 みよ子
1
,
二口 美智子
1
,
橋田 玲
1
,
中野 則子
1
1兵庫県高砂保健所
pp.314-319
発行日 1980年4月10日
Published Date 1980/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206240
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1.はじめに
戦後わが国の母子保健は著しい進歩を示しているにもかかわらず,高砂市においては過去5年間の低体重児出生率,新生児死亡率,ならびに乳児死亡率が国,県平均よりも高率である。そのために昭和51年に低体重児を出産した母親を対象にして,その要因を探るため妊娠中の生活面に重点をおいた調査を行った。その結果,ほとんどの妊婦が医師管理のもとにおかれているにもかかわらず,調査した全妊婦の40%に妊娠中の異常,苦痛,不安がみられた。そのため今回は低体重児出生防止を目的に,妊娠届出の初期から妊婦とかかわりを持ち,中期,後期と妊娠経過を追求する中で必要な保健指導を行いながら調査を実施したので,その結果を報告する。
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