特集 都市の保健婦
習志野市における乳児死亡の実態調査
関口 美代子
1
,
及川 知子
1
,
向後 洋子
1
,
中谷 和子
1
1千葉県習志野市役所
pp.39-43
発行日 1969年7月10日
Published Date 1969/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204463
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1 調査の動機
習志野市は,現在人口9万人。東京へのベッドタウンとして,人口は増加する一方であり,乳幼児と20〜30歳代の年令層の多いことが特徴である。41年は丙午年のために,全国的に出生率が低く,当市も18.3%であったが,42年にはそのあおりと,3,500世帯の新しい団地入居者のために,出生率は26.3%に上昇した。乳児死亡率も図1のように,12.4%から15.6%に上昇している。死亡原因は,表1のとおりである。
乳児死亡率が全国,千葉県に比較して高率になってきたことは,今まで県内でも乳児死亡率の少ない地域であると思っていただけに,信じ難いものであった。冒頭に述べたように,大都市周辺地域の変貌を再認識せざるを得なかった。これら死亡事例中には,未然に防げるものはなかったのか乳児死亡の実態を調査し今年度の反省および来年度の活動方針にするため,この調査を実施した。
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