特集 乳児死亡ゼロをめざして—福島県田村地方の母子保健活動30年
開拓保健婦の歌
無介助分娩
会田 ハツ子
1
1三春保健所
pp.535
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205896
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今日も暑くなるなと思って窓から青い空を見上げたら,電話である。赤ん坊が生れたから,今日来てほしいとのこと,すぐ準備してバイクに乗って出かけた。いずれも開拓地は僻地である。11時頃目的の家に着いた。「ごめんください」と声をかける。いかにも待っていたらしく父親がすぐ出て来た。「赤ちゃんが生れたってね,おめでとうございます」「昨日生まれました。安産でした」「産婆さんは間に合わなかったんですか」「煙草の葉を取っていて急に腰が痛くなって,家にはいるとすぐに生れちゃって……」
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