特別寄稿
沖縄県離島における無資格分娩介助者
華表 宏有
1
1琉球大学保健学部疫学研究室
pp.144-153
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205174
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九州から台湾までのおよそ1,200kmにおよぶ広大な領域に,弓なりになって飛石のように連なっている大小200以上の島々(このうち1976年末現在の有人島は62を教える)を,南西諸島と総称している。このうち鹿児島県に属する薩南の島々は,三島・トカラ,大隅,奄美の3〜4諸島に区分され,また本稿で取り上げる沖縄の島々(琉球諸島と総称される)は,沖縄,宮古,八重山の3諸島に細分される。宮古と八重山の島々をひとつにして先島とも呼んでいる。
沖縄県の人口は,1975年国勢調査によるとおよそ104万人であるが,そのうち91万人が「主島」である沖縄島(一般に沖縄本島と呼ばれている)に集中している。そして残りの13万人余りが39の有人島に分散して生活している。沖縄本島からみてこれらの島々はすべて「離島」といわれている。
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