調査報告
未熟児出生からみた母性対策の現状と問題点—求められている医療を生活に結びつける援助
速水 敏子
1
,
大阪府職労保健所支部自治研保健婦部会
1大阪府門真保健所
pp.377-384
発行日 1976年6月10日
Published Date 1976/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205727
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I.はじめに
私達が"未熟児調査"を計画したのは,一つには,日々の訪問の中で未熟児の医療費公費負担の制度である養育医療制度があまりにも利用されていないこと,それ以前に知らない人が多いということは行政の怠慢ではないかということ,二つには,分娩をめぐって医療施設であまりにも危険な体験をしてきた母親が多い事実から,この責任をとらなければならないものを母親の立場から告発したい……という思いからであった。
しかし,集計をすすめていく中でしだいに変わり,最終的には私達自身への問いかけを中心としたものとなった。
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