助産婦事典
未熟児網膜症—今日の問題点
島田 信宏
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.108-110
発行日 1975年2月25日
Published Date 1975/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204818
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1.未熟児網膜症に関する歴史
この疾患が医学者の注目をあびはじめたのは,1942年にボストンの眼病理学者Terryが,未熟児で生存した症例の水晶体後部に線維性増殖がおきたのを報告してからである。
その当時は,これを水晶体後部線維増殖症(R.L.F)といい,未熟児網膜症とはいわなかった。その後の調査で,この水晶体後部線維増殖症の症例は非常に多くあり,年々増加していく傾向のあることがわかり,眼科医,小児科医,産科医の注目をあびるようになった。
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