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特集 未熟児網膜症診療の最前線
未熟児診療の現状
The current medical care of premature infants
山本 ひかる
1
,
早川 昌弘
2
Hikaru Yamamoto
1
1名古屋大学大学院医学系研究科小児科学
2名古屋大学医学部附属病院周産母子センター
pp.123-128
発行日 2009年2月15日
Published Date 2009/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102593
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はじめに
近年,日本では出生数が年々減少している反面,低出生体重児の出生数は増加している。在胎期間,出生体重により発生率は異なるものの,低出生体重児は,発育・発達における障害が生じやすいハイリスク群である。近年の周産期医療の進歩により,出生体重1,000g未満の超低出生体重児の生存率は改善しているが,このような重症児の救命が可能となったことにより,脳性麻痺や精神発達遅滞などの障害を抱えて生存する例が増加している。また,低出生体重児においては,重度の神経学的後障害がなくとも,学童期の軽度発達障害の発症が高いことが指摘されている。本稿では,特に未熟な超低出生体重児を中心に未熟児診療の現状を述べる。
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