新生児・乳児の対症看護シリーズ"未熟児"
未熟児出生時の取扱い
泥谷 京子
1
1東京衛生病院
pp.10-16
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203539
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はじめに
未熟児とは,胎児が子宮内で完全に成熟する前に,なにかの事情で子宮外の独立生活をせねばならなくなる状態の児をいうが,今回は,満期産低体重児は考慮しないで,在胎期間的にも,解剖学的生理学的にも未熟な生活力の乏しい未熟児を対象とし,特に病院内での出生直後の実際的な看護と処置のみに注目したいと思う.未熟児は,外部刺激により,激しく変化するものであるから,特に環境条件の変化の最もはげしい出生時には,最悪の状態を予想して待たねばならない.
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