調査報告
退院患者の地域における看護指導に関する一考察—小児患者
岡本 千恵子
1
,
阿曾 洋子
1
,
嘉納 綾子
1
,
小松 恵子
1
,
星 和美
1
,
氏家 幸子
2
1大阪大学医療技術短期大学部卒業生グループ
2大阪大学医療技術短期大学部看護科
pp.185-192
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205587
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はじめに
地域における専門職看護者による看護援助活動は,地域医療及び総合看護の実践という立場から欠かすことができないものである。ことに,傷病状態によって入院している患者の退院後の看護援助については,いくつかの病院所属の保健婦や看護婦によって実施されているとはいえ,現状では一般化されているとはいえない。
しかし,総合看護の立場から看護援助の実践を考えると,看護活動の継続性,つまり継続看護は,看護援助にとって不可欠のものである。継続看護の概念は種々論じられているが,私達は継続看護を"傷病状態によって看護手段による援助を要する人に対して,地域内・地城から医療施設へ・医療施設内・医療施設から地域へ,という一連の療養期間に系統的に実践される専門職による看護援助活動"と考えている。
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