研究・調査・報告
切迫流産患者に対する保健指導の一考察
片山 清美
1
,
菊谷 純子
1
,
渡辺 郁江
1
1日赤長崎原爆病院・産科病棟
pp.90-95
発行日 1975年2月25日
Published Date 1975/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204815
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1.はじめに
予防医学が叫ばれている今日,母性の分野でも他にもれず保健指導が重要視されなければならないことは言うまでもない。最近わが病棟において,切迫流産で入院する患者は増加傾向にあるように見うけられる。これは母性看護に携わる者として,一慮をなすべきではないだろうか。切迫流産の予防は,妊娠前あるいは妊娠中からの保健指導が最も重要であるが,入院中および退院後の指導管理も大きな役割を果たすものであろう。
私たちは,入院してきた切迫流産患者に正しい知識を与え,自信をもって退院し無事分娩にいたるよう援助するために,今回,アンケート調査を参考にしながら,切迫流産患者に対する今までの指導を反省考慮し,指導内容を作製したので発表する。
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