特集1 しのびよる職業病のかげ
地域を担当するあなたの活動は……
職業病も保健婦業務に—地域の問題としてとらえよう
小林 ユキ子
1
1東京都調布市役所
pp.27-30
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205417
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職業病全国交流集会に参加して
昨年9月15〜17日の3日間,"第7回職業病全国交流集会"に参加する機会があった。1,500人もの参加者で,熱気があふれていた。ほとんどが患者さんであることから,討論も具体的であり,保健婦の知りえない素朴で貴重な意見が多く出された。職業病という言葉自体,まだ保健婦にとって耳新しい言葉であり,その実態すら知りえないところであろうと思う。
私もそうであり,この職業病(労働者の健康問題)に対する問題意識すらもたないで参加したわけである。ところが,第1日目から私の印象はガラリと変わった。この強烈な印象はいまでもはっきり残っている。今後,保健婦はこの問題を避けて通ることはできないし,近い将来必ず取組まなければならない課題であろうと思い,そのときの印象をまじえて問題提起してみたい。
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