報告
アンケートによる保健婦の職業観と生活調査
都立保健婦助産婦学院自治会
pp.59-64
発行日 1963年5月10日
Published Date 1963/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202841
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調査発表にあたって
全国の保健婦の皆さんに協力して頂いた調査がようやくまとまりましたので発表いたしたいと思います.今回のアンケート活動から私たちは多くを学びました.私たちの統計的技術の不足,調査の不経験から種々の困難にもあい,その処理された統計的数字の客観的意義についても,数多くの批判を受けました.ですが,その中から私たちが私たちなりにまとめてみたものをここに発表致します.アンケートの裏面に寄せられた沢山の先輩からの生の意見や忠告,批判などが私たちの調査に当たったものの大きな教訓ともなり支えともなったことを,お伝えすると共に,今後もどしどしお寄せ下さるように,お願いいたします.
なお,対象のとり方に関しては,力量の問題から,十分に,統計的に選択することができず,当学院の学生が夏休みに帰郷した際に,家の近くの,保健所なり,その他の保健婦なりに対してアンケートをとるといった方法をとりました.それ故に対象は,全数ではむろんないし,ランダムサンプルともいえませんが,人為的に選択したものでもなく,学生の出身地は,北海道から,九州までの全国にわたっているので,結果に対してその普遍性は,あるていど期待し得るのではないかと考えます.また,今回のアンケートは,実態調査としての統計的意義は少ないと思いますが,おおよその傾向が分ると思います.そのつもりで,問題も作りました.
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