調査研究
住民の健康観・病気観に関する研究—〈主婦を対象とした調査・その2〉
内田 靖子
1
,
荒井 直子
2
1国立公衆衛生院衛生看護学部
2立教大学応用社会学修士課程
pp.128-137
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205229
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はじめに
日常生活のなかで健康・病気・一身体一はどのように感じられているのだろうか。健康に対する考え方(感じ方)あるいは病気に対する考え方(感じ方)は健康を保持し,病気を予防し,病気を回復するうえに大きな影響を及ぼすものと考えられる。われわれは住民の感覚をできるだけ生のままつかみ,またひとりびとりの生育歴や生活環境を詳しく知ることによって,個々人の健康感・病気感・身体感との関連を追究したいと考え,調査を試みた。東京都目黒保健所管内下目黒2丁目を調査地区とし,そこに在住する60歳以下の主婦を対象として面接調査を行なった。
調査内容は,1)"健康""病気"一定義・価値観,2)病気感・身体感一態度,3)身体の女性感(女性としての身体的感覚),4)医者との関係一医者観,5)健康法,6)習慣,7)からだへの関心・知識欲,などであり,このうち1)と2)の調査結果については保健婦雑誌27巻10号において既に述べた。
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