特集 保健所再編成の動き
第Ⅲ部 現場の声
ぬるま湯にとっぷりつかって
尾原 悠子
1
1鶴見第二保健所
pp.94-95
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204879
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私は横浜市に勤務して6年9カ月になりますがお役所という所が,今だによく理解できないにぶい者です。
行政組織の中で,住民の側に立てる数少ない職種であると自負し,物言わぬ住民のための代弁者でありたい等と願っていたにもかかわらず,いつのまにか体制に順応し,ぬくぬくとぬるま湯に浸りこんでしまっていたのです。この度,国でも機構改革が考えられているということですが,その目的が純粋に地域住民の生命と健康を守るためのものであれば,私は大いに賛成致します。けれどもそれが,住民の福祉に反するものであれば,むしろ現在のままでもよいと考えています。
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