特集 保健所再編成の動き
第Ⅲ部 現場の声
公衆衛生看護をみつめなおそう—公衆衛生院での研修を終えて
荒武 典子
1
1千葉県中央保健所
pp.91-93
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
最近,やたらとペンをもつ時間が多い。自分たちの仕事は自分たちで発展させる以外に誰も力をかしてはくれないのよといわれて公衆衛生院から帰った11月以来のことである。さっそく結核の事例研究としてまとめてみた。その他,母性教室での家族計画指導について,高血圧に関するパンフレットの検討などである。表現のむつかしさもさることながら,毎回のなやみは自分の無能さ加減である。こうすることで自分のありのままの姿を真剣にみつめることができるし,また,何らかの反響があると思うからである。これらの中から,いくらかでも前進するための何かが見出せたらと一大決心をしたのである。
保健婦になって早くも12年を迎えようとしている。中堅として……新卒の尖兵の役割としての期待にいささかでも答えたいものと頑張ってはいるが……。そのようなわけで,保健所保健婦の"あるべき姿"について考えてみたい。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.