グラフ
紫外部分光光電光度計のつかいかた
松村 義寛
1
1東京女子医科大学生化学
pp.1205-1212
発行日 1966年12月15日
Published Date 1966/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916627
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尿酸,トリプトフアン,フェニルアラニンなど芳香環を有する分子は紫外部に強い吸光がある。紫外部の吸光度が測れるならば,発色試薬を加えなくても定量が可能というわけである。光源として水素放電管を使い,プリズムやキュベットは石英製というので,装置は高価となり,普及が遅れたものであるが,回折格子分光器が漸次安価になり,水素放電管の寿命が永くなり,比較的に安価に入手できるようになってきたので,臨床検査室の必需品となりつつある。ことに諸種の酵素の測定は最終的にはNAD,NADPの還元型のもつ340mμの吸光の測定に導くことができるので紫外部吸光の測定は臨床化学の強力な武器となっている。多くの形式のものがあるが例として日立CPU−2型について示す。
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