特集 坐浴のつかわせ方
坐浴のつかわせ方
星島 久子
1
1関東逓信病院
pp.38-39
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911848
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坐浴は肛門疾患の術後創傷に対する後療法の一端であり,その目的とするところは,出血や分泌物の多い肛門部創傷,ことに複雑な痔痩,肛門周囲膿瘍など,切開創の清潔をはかり,局所充血を招来することによる創傷の治癒機転に及ぼす好影響である。また適度の温浴は局所の炎症,浮腫を著しく減退せしめ,疼痛をやわらげることにも役立つ。
したがって,その対象は全肛門疾患の術後患者が主となり,これに直腸切断術を受けた回復期の創傷にも適応されることがある。
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