特集 主婦の健康管理
婦人科がん検診の機会に明きらかになったある農山村での人工妊娠中絶の実態
野田 正男
1
,
富山 裁子
1
,
桐原 宣子
1
1茨城県大宮保健所
pp.34-38
発行日 1969年2月10日
Published Date 1969/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204378
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受胎調節にせよ,人工妊娠中絶にせよ,あるいはまた婦人科がん検診にしても,性という人間本来の差恥に深い関係があることから,指導する側も住民の側も慎重ならざるを得ない。
しかし,公衆衛生活動は,まず具体的な情報の把握と地域住民の志向から始まるものだけに,指導する側は住民の信頼の下で,真の情報の把握と,正しい活発な住民の志向かん起に努める。一方,住民はまた,健康向上の上にたって,必要以上のこだわりをすて,真の情報を提供し,さらりとその事業に加わることが必要となってくる。といっても,これは,言え得て行ない難いことでもある。
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