グラフ
看護学生の夏期山村保育
横山 正次
pp.2-8
発行日 1968年9月10日
Published Date 1968/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204255
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卒業前の事例研究にへき地の衛生状態を,と2人の看護学生が東北の一農村に遊んだ。今から5年前,昭和38年の夏—。学生たちを一番喜んで迎えたのは村の子どもたら,小学校入学前の子どもたちだった。春から夏へ,忙がしい農家に,子どもらとまともにつきあえる余裕はない。2人の学生はその若い胸の中に,子供たちらに何が必要であるかを感じとったに違いない。また母親たちはわずかな期間ではあったが,学生との交流によって微妙に変化しているわが子の姿に目を見はった。以来,毎年夏休ながくるたびに何人かの学生がこの土地にやって来,4〜5歳の子どもたちを対象に臨時保育所を開設している。学校の名は都立第一高等看護学校。子供たちの住む所は山形県神尾部落。蔵王のふもと,開拓農村のあるへき地だ。
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