特別レポート
グループづくりから婦人皆検診へ—ガン集検に取り組んだ記録
栗田 サカエ
1
1愛媛県三間町役場
pp.72-75
発行日 1967年10月10日
Published Date 1967/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204050
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1.8ミリとともに
暑い8月の日盛りから,木枯の吹く1月の約半年にかけて,私は毎日8ミリをさげて地区へ入って行った。相棒は若い国保主任である。地区衛生委員,婦人会のお世話で集った婦人グループに同じことを何回,何10回となくしゃべり続けた。8ミリには先頃受講した保健婦臨床実習の模様が細かく録画してある。ガンを恐れ,ガンに苦しむ患者の悲壮な姿が見る人の胸を打ち,話合いにも思わず熱が入る。1人のガン患者を見つけ,1人のガン患者を救うために……臨床実習以来私はひそかにガン集検と取りくむことを決意した。
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