EDITORIAL
胃がんの集検
山形 敞一
1
1東北大・内科
pp.223
発行日 1967年2月10日
Published Date 1967/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201666
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日本胃集検協議会の結成
わが国は世界の文明国のうちでは消化器病,ことに胃がんの多いことで著名であるから,日本対がん協会が結成されるや,その地方支部では重要事業の一つとして胃がんの集検がとりあげられたのは当然のことである。
日本消化器病学会でも胃集団検診を昭和35年度総会のシンポジウムにとりあげたが,そのとき一緒にシンポジウムを担当した演者らが中心となり日本胃集団検診学会が組織され,さらに全国的規模に拡大して,日本胃集検協議会が結成されるにいたつた。従来日本胃集団検診学会では胃集検の基礎的な問題や集検方式などが学術的立場から発表され,討議されているが,今度結成された協議会では胃集検の実施に必要な諸問題がとりあげられ,胃集検が地域住民の福祉に直接結びつくのに役だつものと考えられる。
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