とりのこされて・6
民間の運動は胎動期
pp.93
発行日 1965年3月10日
Published Date 1965/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203348
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心身障害の子どもたち--昔,親は恥じ,子どもはいじけ,世間は顔をそむけた.その暗くじめじめしたどん底の時代にも光はあった.故高木憲次博士は大正の末に「かくすな運動」をとなえ「肢体不完児福利会」を作った.「日本肢体不自由児協会」の前身である.
しかしこの運動が軌道にのったのはなんといっても戦後である.この十数年来,いろいろな福祉事業団体,親の会,不自由な人たち自身の会が相ついで結成された.全国肢体不自由児父母の会連合会,全日本精神薄弱者育成会を筆頭に,会員数人のものまで合わせると,その数は数百にものぼると言われる.
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