特集 国保保健婦
地域保健計画のあり方
北海道当別保健所管内の地域保健計画
樋口 治子
1
1北海道当別保健所
pp.40-45
発行日 1964年12月10日
Published Date 1964/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203274
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はじめに
時勢の推移と急テンポな社会構造の変革に伴ない,今日の公衆衛生活動はもはや単なる健康問題についてだけではなく,その背景をなしている社会的,経済的,肉体的,精神的,文化的なあらゆる生活分野にわたる,各種の要素を含めたものの上に立って科学的に分析し,行動し,総合的に解決してゆかなければならないといわれており,地区住民の生活改善とその向上,また健康の保持増進,福祉向上のためには,保健所,町村などはいうまでもなく,あらゆる関係機関の強力なチームワークのもとに仕事を進めてゆくことこそ,最大の効果をあげうるものと期待されている.
さてこのような脈絡の中で,地区健康管理者としての重要な位置を占める保健婦の役割が,その専門技術と知恵をフルに活用しながら社会資源団体と協力することにおいて,どのように行なわれ,どのように果たされてゆくべきか.このことについて私どもはさらに検討を加えてゆかなければならないと考える.
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