特集 保健婦活動め独自性めざし
町村に根をおろす宮城県の保健婦
保健所保健婦のあり方—石巻保健所における保健計画
加藤 ハマ子
1
1宮城県石巻保健所保健婦室
pp.30-37
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204624
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はじめに
当保健所はuR2型で,1市9町,面積72404km2の管内で市町村で働いている国保保健婦は33名,保健所保健婦12名で活動している。国の3500人に1人の保健婦数の設置からみれば充足率46.4%と低率であるが,保健婦業務以外の活動は常勤,またはパートの保健婦,助産婦等の協力を得て予防接種各種検診がなされるようになり,保健婦業務の主体的活動ができるように努力してきた。それと平行して保健婦業務の技術化をめざし,行政的立場での業務計画でなく,住民の立場での業務計画に重点をおき,公衆衛生看護事業の目標である個人,家族,地域社会への保健指導を行ない,地域住民が健康な生活が営めるように支援活動を展開してきた。しかし,当管内では,住民に直結する市町村に国保保健婦が設置され,それらの保健婦によって公衆衛生看護業務の前線的な活動がなされているため住民は,保健所保健婦に個々の保健サービスを求めなくなってきている。
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