特集 地域医療計画と公衆衛生
地域医療計画と保健所
神山 昭男
1
Akio KOHYAMA
1
1北海道富良野保健所
pp.239-243
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207659
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これまで保健所にとって保健計画とのかかわりの指針は,昭和35年の衛第370号で示された内容であった.すなわち,「各市町村の区域を単位として保健所,市町村その他の機関・団体等が共同して総合的な保健計画を樹立することは,市町村の公衆衛生活動の能力を向上させ,実情に応じた活動を推進するために極めて効率的な措置と考えられる」が,このなかで保健所の役割は「技術的な助言・指導等を通じて,この共同の計画の樹立ならびにその実施結果の検討及び評価に対してその機能の十分な発揮に努めること」とされていた.
そして,今般の医療法改正による保健医療計画における保健所の役割としては,「地域の現状分析に必要なデータの収集・解析,計画原案に対する助言・提言,2次医療圏単位での推進体制の中核となり,管内の共同保健計画を推進していくこと」1)とされている.
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