特集 面接と保健指導
患者との面接をどうするか—まず相手を十分に理解しよう
小島 謙四郎
1
1早稲田大学文学部
pp.14-17
発行日 1964年2月10日
Published Date 1964/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203032
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「ナースィングの目的は,患者のニードにかなうような手順で,その患者の求める助力に応ずることである.」このことばは,最近のアメリカン・ジャーナル・オブ・ナースィングの片すみにのっていたものですが,これは,そのまま保健所のクリニックや家庭訪問で,患者に面接指導をおこなう保健婦にもあてはまる考えかただと思います.
指導という,患者との関係のもちかたは,とかく面接者が高いところにいて,質問をし,解説をし,提案を行ない,実行を約束させる,それに対して,患者は,質問に答え,疑問を訴え,ときにうなずき,ときに抵抗する,という関係にみられがちです.
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