特集 結核患者訪問は機能しているか
私は患者の立場にたっているか—結核患者訪問を通じて
相手を理解しようという姿勢があるか
江口 夫佐子
1
1新潟県新津保健所
pp.30-32
発行日 1972年11月10日
Published Date 1972/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205169
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まさにひとりよがり
「あなたは,患者の立場にたって,患者訪問をしていますか」と問われても,私は,"yes"とも"no"とも自信をもって即答できない。
なぜなら,患者の立場にたっているかどうかのみきわめを,いつ,どこで,だれがするかによって,違ってくると考えられることと,患者のニードを把握する,ほんとうの患者の気持ちを保健婦が把握するというのは,いわゆる患者中心,患者の立場にたっていっしょに考えていく,患者と同じレベルにたっていっしょに考えることは,理屈でわかっていても非常にむずかしいということを,浅い経験のなかからいやというほど思い知らされているからである。
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