特集 高血圧をさぐる
衛生教育面からみる高血圧
津村 大八
1
1埼玉県行田保健所
pp.26-29
発行日 1963年10月10日
Published Date 1963/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202940
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まえがき
私は初め高血圧予防というよりは,むしろ脳卒中予防といったほうが妥当だと思われるような活動を行なってきました.地区ぐるみの活動を介して血圧の分布状況を見るにつけ,高血圧予防の重要性を切実に感じてきました.何かよい予防対策がないものかと文献などを集めたり,研究機関にご意見をいただいて私なりにまとめたものを主軸にして活動してきました.その過程や現況を紹介してご批判をいただきたいと思います.
埼玉県行田保健所はR4型で人員34人,管内人口103,956人,面積142.19m2の農村,小中工業地帯,市街地が入りまじっている行田足袋,埼玉県の米どころ,あるいは石田三成の水攻めにあった忍城で知られている低湿地帯であります.このような社会的背景のもとに,地区診断あるいは地域の要望などにもとづいて高血圧予防活動をA,BCの3様式で,管内全地域を対象に行なっています.
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