特集 高血圧をさぐる
高血圧集団検診に対する受診者の態度調査
南 明範
1
,
馬場崎 巖
2
1長崎大学医学部公衆衛生学教室
2長崎市中央保健所
pp.30-36
発行日 1963年10月10日
Published Date 1963/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202942
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はじめに
昭和36年厚生省の指示によって高血圧および心臓病に関する成人病基礎調査が実施されるに至り高血圧健康管理活動は幅広く全国民各層に浸透して来た感じが強い.私たちは昭和33年から某職域集団および農村地域において血圧集団検診を継続実施しており,その活動方式の詳細に関してはすでに報告した.(日本医事新報,第1984号.19〜28頁.昭37)
健康者を対象として連続長期間実施を目標とする検診においては,常に被検者の立場を十分理解しながら遂行するのでなければ,いたずらに業務報告作成のとりことなって,真の目標である被検者の検診効果に関する期待は薄くなると思われる,事実受診率についてみても,同一対象に連続検診を実施すると「検診なれ」その他各種の原因で,漸次低下して来ることを私たちはすでに経験している.
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