特集 臨床医学最新の進歩・知識
がん—死のいざないをたち切れ
Ⅱ.肺癌
島村 喜久治
1
1国立療養所東京病院
pp.26-27
発行日 1962年12月10日
Published Date 1962/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202706
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タバコと肺癌,その関係はいまだに不明である.専売公社でも研究しているというが、事実肺癌の患者はふえている.しかも,その患者のかなりの部分が不幸な転帰をとつている.わが国の悪性新生物死亡の9.5%をしめる肺癌は,その症状が激甚な故に,人々からおそれられているとはいつても,知識は必ずしも普及していない.集団検診さえ定期的にうけていれば,とむすばれる先生の趣旨を,じつくりとかみしめていただきたい.
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