カラーグラフ 臨床病理シリーズ・4
肺癌Ⅱ
下里 幸雄
1
,
鈴木 明
2
1国立がんセンター病理部
2国立がんセンター内科
pp.582-587
発行日 1972年5月20日
Published Date 1972/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205597
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Epidermoid Carcinomas扁平上皮癌(Ⅰ),およびCombined Epidermoid and Adenocarcinomas腺・扁平上皮癌(Ⅴ)(WHO):タバコと関連の深い扁平上皮癌は,手術症例の37%,剖検例の25%を占め,予後は比較的よく,臨床的に太い気管支に発生する肺門型(中心型)と,細い気管支原発の末梢型とに分けられる.いずれも気管支腔を狭窄ないし閉塞するために末梢肺野に二次変化を来たしやすい.腺・扁平上皮癌とは一コの腫瘤内に腺と扁平上皮の二つの成分を有するもので,扁平上皮化生を示す腺癌,多分化能を有する癌細胞が異った部位で二つの方向に分化した癌,衝突癌の可能性のあるもの,を含んでいる,この種の癌の頻度は低い.
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