Japanese
English
特集 呼吸器疾患治療の標的分子
肺癌
Molecular Targets of Lung Cancer
赤松 弘朗
1
,
山本 信之
1
Hiroaki Akamatsu
1
,
Nobuyuki Yamamoto
1
1和歌山県立医科大学呼吸器内科・腫瘍内科
1Third Department of Internal Medicine, Wakayama Medical University
pp.304-308
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205674
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はじめに
肺癌において高発現が確認される分子はこれまで数多く同定されてきたが,実際薬剤の治療標的となるものは一部であり,そのなかでもdriver mutationと言われる癌の進展に決定的な役割を果たす標的はさらに一握りである1).一方で上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor;EGFR)遺伝子変異陽性例に対するチロシンキナーゼ阻害剤(tyrosine kinase inhibitor)の治療成績に代表されるように,その有効性は極めて高い.
本稿では肺癌化学療法における標的分子としてdruggableとされる一連のoncogeneを中心に概説する.
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