ローカルニュース
医師は基準の1/3/保健婦のなげき
pp.48,52
発行日 1962年10月10日
Published Date 1962/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202674
- 有料閲覧
- 文献概要
きらわれる安給料,保健婦も半分以下
伝染病の予防,消毒から始まつて結核検診,成人病実態調査,ベビーコンクールと保健所の仕事はますます忙しくなつてきた.ところが青森県の場合,保健所の医師,看護婦,保健婦はいずれも基準の半分以下,近ごろのように不良食品が出回つていても満足な指導,取り締まりすらできないのが実情だ.
保健所は県下十カ所にあり,厚生省基準では医師の定員が46人となつている.これに対し現在員はわずか14人.1/3の充足率だ.しかもそのほとんどが所長自らの兼任.やれ所長会議だ,やれ書類の決済だ…で,医師本来の仕事はなかなか手につかないのが実情.内科,外科,歯科,眼科といつたぐあいにそれぞれ専門医をおくのが理想的だが,現状ではとてもとても.せめて各保健所に所長のほかもう一人ずつ医療相談専門の医師がほしいと県医務薬務課では訴える.
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.