特集 保健婦の世界を外からみると
地域医師から保健婦に期待するもの
徳島 馨
1
1東村山市徳島診療所
pp.1070-1076
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207656
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はじめに
近年における疾病の構造の変化と急速な高齢化社会の到来は,地域保健に大きな変革をもたらしたのみならず,保健と医療と福祉の統合と包括ケアという大きな課題を提供した。ねたきり老人や痴呆老人の増加は高齢化時代における宿命的な所産であるが,地域保健推進の主役である医師や保健婦,その他関係機関の従事者がこれを厳しく受け止めて,多様化する地域ニーズに十分に応えなければならない。
日頃なにかと接触の多い保健婦活動について,編集子より表題のごとき趣旨の原稿を依頼された。地域保健を推進する者の1人として,常々感じていること,そして希望を中心に述べてみたい。また,最初にお断りしておきたいことは,私の最も接触の多い保健所保健婦と市町村保健婦について述べることをお許しいただきたい。
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