講座
家庭のマネージマント—生活を楽しくするために
武田 満す
1
1日本女子大
pp.49-54
発行日 1959年7月10日
Published Date 1959/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201910
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オギアーと生れた瞬間から鍋の底をこするよう宿命づけられているのが日本の女の実状.としたら,マネージメントをよくして能率よく片づけて,余つたエネルギーを生活の楽しさにまわしましよう.たつた1度の人生である--これは他ならぬ武田先生の持論.そのマネージメントは単に家庭のみではなく職場に於いても同じことである.我々は人生を楽しむ権利のためにマネージメントを学ぼう.
"我々girlsは"と,70にも80にもなつたようなおばあさんが多勢集つた会合等で,若い者顔まけの気煙をあげる光景は,とうてい日本では考えられない事です.70にもなつてgirlsとは,と,日本人ならおかしく思うのが当り前なのですが,米国ではこれが普通なのです.年は重ねても,気分は死ぬまで,乙女と同じというわけなのでしよう.事実,米国では,春が来ると,咲く春の花と同じ様な華やかな色の洋服や帽子を身につけて,待ち兼ねた様に,春の街を誇らしげに歩くおばあさん達をよく見たものですが,それだけの気分の若さ,否身体の若さを私達は持つているでしようか.
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