特集 職場と生活をゆたかに
ふたりでつくる家庭と職場の生活
都留 春夫
1
1キリスト教大学
pp.14-15
発行日 1962年1月10日
Published Date 1962/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202484
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「職場と生活をゆたかに」という主題にそつて何か書こうと思いながら筆をとつてみると,「共稼ぎと合理化」とか「保健婦を妻にもつて」という副題に強い抵抗を感じざるをえない.
夫婦の両方が專門職をもつていることを金稼ぎのためのように考えるのはあやまりだと思う.結婚によつてむすばれた男女が,二人で新たにつくりだす人生を,よりゆたかに,よりしあわせにするために,どちらかが働くことにするか,あるいは両方が職につくか,それは二人できめることであつて,妻が仕事をもつているのを特殊な状態のように見る考えかたは,1日も早く一掃してしまいたい.世間の習慣がどうであろうと,保健婦というような専門職業をもつている女性は,このような考えかたにこだわるべきではないと思う.
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