ルポルタージュ
新聞記者が見た駐在保健婦
阿部 幸男
1
1読売新開婦人部
pp.41-45
発行日 1959年7月10日
Published Date 1959/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201906
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"駐在制の保健婦"と言えば,遠く西の高知県が有名である.などと改めて切り出さなくても,読者の人々はとつくに承知していることである.この雑誌の4月号にも,10周年を迎えた高知県の駐在制について,いろいろな角度から同県の保健婦の人々が話し合つた座談会が掲載されている通りである.
実は私の保健婦に関する知識は頗る乏しい.東京のような大都会に住んでいると,なかなか保健婦の人々に接する機会が少いからである.私が保健婦さんにお目にかかつたのは,数年前,長野県の或る村で家族計画が大変うまく行われていると聞いてたずねたときだつた.村の家族計画を指導していたのが,未婚の若くて優秀な保健婦だつたのである.
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