講座
正しく美しく話すために(6)
村崎 敦雄
1
1ラジオ東京編成局
pp.58-63
発行日 1955年8月10日
Published Date 1955/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201007
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母音についての補遺
前号で母音の発音の大体を申上げたが,少し遺漏があるので,子音に入る前に,この点を補うことにする.
その第一は音節を作るためには母音と子音が結合して出来るのであるが,この場合母音と子音との割合が問題になる.例えばサという音節は母音sと子音aとから成立つているが,このsaという音節を発音するに当つてsの分量を多くするか,aの分量を多くするかということが,発音の感じを全く異つたものにしてしまう.
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