特集 結核問題の展望
職場と結核—アフターケヤ・職場轉換
富田 信雄
1
1日本鋼管病院川崎診療所
pp.25-28
発行日 1954年5月10日
Published Date 1954/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200731
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職場結核予防管理の根本原則は次ぎの3箇條でつきる.
1.感染源或いは再燃,再活動を起して将来感染源となる疑いのある者を採用検査によつて遮断する.
2.従業員中の感染源を洩れなく発見して正しい処置,仕末をする.
3.未感染者(陰性者)の感染発病阻止に全力を傾注する.
以上を忠実に,些かも手を抜いたり省略する事なくやりつづけると,3年後には結核は1/8に減る.そして結核による長期欠勤者は1/10以下になる.しかも早期発見,処理が徹底するために,速かなる再起職場復帰が可能となるので失費は1/20以下になる…….
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